『毎日必ず使う小物ガジェットってなんだろう?』と思った時、思いつくのはイヤホンではないでしょうか。日々の通勤、運動はもちろん。最近は仕事でも引っ張りだこ。ないと困る名脇役ですよね。
そんなイヤホンに求められる性能は年々高まってきてますが、並行してお値段も中々高額なイヤホンが増えてきました。でも今欲しいのは『手頃で日常的に使える性能の良いイヤホン』じゃないですか?
手頃な価格とデザイン性の高さから、後発のメーカーながら一定のシェアを手に入れた【Nothing】。そんな話題のメーカーから昨年発売されたモデルの【Nothing Ear(a)】を今になって手に入れました。
発売からすでに1年以上経過し、感度の高い方はすでに手元にあるかもしれない…。それでも使い続けるうちに感じた良い点、悪い点を現役サラリーマンが購入から実に4ヶ月を超える長期レビューをしていきます。
Nothing Ear(a)

外観と付属品

では早速【Nothing Ear(a)】をレビューしていきましょう!
開封してみた姿がこちら。一度開封すると元に戻せないパッケージが特徴的。

こちらが【Nothing Ear(a)】の本体。今回はイエローをチョイス。
クリアケースとイエローが合わさることで他では真似できない圧倒的な個性を感じます。黄色と緑が好きな私的にドストライクなカラー。

さっそく気になったポイントが一つ。ケースを開くつまみが思ったよりも浅めです。これは開くのは慣れるまで苦労するかも…。というか苦労しました。
4ヶ月も使えばこれが日常になるので違和感はありませんが、今でも片手で開くことはできないので両手で開けるのが無難です。

こちらがイヤホン本体。いわゆる”うどん”と言われているスティック部分がクリア加工されているのがたまりません。
内部に印字された"NOTHING ear (a)"という文字が最高にクール。
【音質】バンドサウンドやダンスミュージックが似合うチューニング

いくら見た目が好みで買っても音質が満足できなかったら最悪ですよね。
安心してくださいめちゃくちゃ試しました。結論、【まとまりのあるバランス型】と感じる音質でした。
11mmダイナミックドライバーと低音強調アルゴリズムが合わさり、バンドサウンドやダンスミュージックが似合うチューニングで迫力を感じます。流行りのPOPsなどもバランスよく聴こえる調整です。
とはいえ『ベースがゴリゴリで低音重視』とか、『切り裂くような高音』がたまらない!。という尖ったチューニングではなくて、あくまで私のようなマス層がターゲット。”100人いれば90人が『良いね!』と思ってくれる。”そんなまとまりの良さを感じました。
Nothing Ear(a)だからできる強み
自分だけの音を作れるイコライザー機能

イヤホンの性能だけでない強みとして、独自のイコライザ調整は上げておきたいポイント。

オーディオブランドのような細かな調整はできませんが、低音、中音、高音と大まかに音域を調整できるのが魅力。
もちろんバランスで放置していても十分良い音質ですが、こだわれるポイントがあるのが嬉しい人も多いはず。
ノイキャンの強度も調節可能

音質とセットで語りたいのがノイキャン性能。このイヤホン、アダプティブノイキャンが強烈すぎずいい感じの強度です。例えるなら『AirPodsPro第一世代と同じくらいの遮音性かな』と感じる強さ。
周囲の会話などはかなり抑えられるので効果はもちろん感じるんですが、無音とまではいかない。電車の音や人混みはまぁまぁ聞こえてくるレベルといったところ。このバランスが絶妙でして。

一部のイヤホンだとノイキャンがキツすぎて耳が痛くなる時があるんですが、長時間使っていても苦にならない強度なのがありがたい!
ノイキャン性能の強弱も調節できるので私のように、『あまりに強すぎるのはニガテ…』という方にも使いやすい設計。
適度に周囲の雑音を抑えてくれるので日々の通勤や、長時間の会議でも集中力を削らずに使うことができました。
使い込んで感じた2つのポイント
【一番良かったポイント】4時間の会議も耐えるAirPods Pro以上の優れたバッテリー

なんといってもここが一番『買って良かった!』と実感したのが『バッテリー性能』です。
なんといってもAirPodsProの約2倍!イヤホン単体は同等らしいですが、ケース側の充電量が段違い。
しかもイヤホン自体も、ノイキャンをOFFにすれば最長9.5時間使えるバッテリー量は『すごい!』の一言。

ほぼ通勤から会議まで毎日3〜4時間は使っていますが、週に1度の充電で十分に使っていけるバッテリーには感謝しかありません。
割とハードなWEB会議や、転職の面接でも酷使しましたが、最長で4時間ぶっ続けの会議をこなすことができたので仕事面でも信頼度高。
【音割れ、ノイズ問題なし】期待値以上だったマイク

今どきのイヤホンに求められる機能として、マイク性能も外せないと思ってます。
質の低いマイクだと、会議で発言してもうまく聞き取ってもらえず微妙な間が生まれたりするので気をつけておきたいポイントですよね。
特に音質と接続安定度は大事なポイントではないでしょうか。

結論、AirPodsにもひけを取らない性能と感じました。聞いてみるとマイク感は確かに感じるんですが音割れやノイズ、遅延などは問題なし。
実際にiPhoneとPCどちらでも使ってみましたが、音質についても特段低い評価をもらっていない。転職の面接でも面接官からしっかり聞こえていると言われたので問題ないかと思います。
AirPodsProの約半額で購入できる”中身をイジれるワイヤレスイヤホン”はやっぱり魅力。

4ヶ月使い続けてますが、ガシガシ毎日使える良い相棒です。この価格でバランスの良い音質に、自分好みのカスタマイズができるイヤホンというのは性能的にも魅力的。
それでいて『Nothingらしさ』も今どきのY2Kの雰囲気を感じられて今の気分にあってる。
とはいえ背面もプラスチック感丸出しなところをどう捉えるかによるかも。『遊び心のあるトイ感だ!』と思えるなら最高の相棒になれるだろうし、プラスチックゆえ傷がつきやすい事も愛せると思います。
『ワイヤレスイヤホンのバッテリー性能に不満がある人』、『手頃な価格で買えるちょっと良いイヤホンが欲しい人』、『個性的なイヤホンが欲しい人』だと感じました。