副業でガジェットブログを書いていると感じる一番の悩み。それが『撮影のチャンスの少なさ』でして。
商品紹介の撮影は昼間の自然光がベスト。わかっていても副業ブロガーにとってこのタイミングの確保がまー難しい!
日中は仕事、休みは家事も…そうなると自分の気が済むまで写真が撮れるチャンスなんて月に2回あればいいほう。
そんな撮影の悩みを「手っ取り早く解決してくれる方法はないものか…」そんな時見つけたのが今回紹介する『Amaran 100d-S』です。
【夜を昼に変える】なんてパワーワードもでる噂のライト。その力が本物なのか試してみました。
【amaran 100d S】パッケージとスペック
レビューの前に商品を簡単に説明しましょう。
今回紹介するのは映像制作向けの照明で有名なAputure(アプチャー)から展開されているエントリー向けシリーズの『amaran 100d-S』
amaranはコンテンツクリエイター向けのオールインワン・COBライトとして開発されました。価格は税込み30,140円。
そんな『amaran 100d S』の主な特徴がこちら。
スペック
製品名 | amaran 100d S |
---|---|
色温度 | 5600K |
CRI | 96+ |
TLCI | 99+ |
CQS | 95+ |
照射角度(ベアバルブ) | 105° |
照射角度(ハイパーリフレクター) | 55° |
動作温度 | -20°C~45°C |
ワイヤレス通信距離 | ≤ 80m |
重量(パッケージ) | 3.268 kg |
電源出力/電源入力 | 100W / 130W |
SSI (D56) | 86+ |
視野角 | H:170º V:170º |
サイズ(灯体本体、ダボ部含) | 207×119×200 mm |
サイズ(ACアダプター) | 137×59×36 mm |
外観と付属品
こちらが『amaran 100d S』の外観。
横幅約20cmと出力100wにしては3.2kgとコンパクトな作りになっています。
背面には液晶パネルと光量を調整するノズルとリセットボタンのみ。シンプルなデザインに機能がギュッとまとまっています。
『初心者でもなんとなくで使えるように』というメーカーの気持ちなのか、直感的に操作できる工夫がされていました。
ライト部分はこんな感じ。嬉しいポイントでこのライト、ボーエンズマウントを採用しています。
共通規格なのでメーカー問わず色んなドームも使える嬉しいですね。
ボーエンズマウントとは…
ストロボのマウントの一つ。
各社のLEDで共通して使用できるため、照明機材の灯体とアクセサリーのブランドが違っていても使用できます。
側面にある金具でリフレクターのつけ外しができます。
思ったより硬かったので金具部分は慣れないうちは丁寧に外すのがいいかも。
光量を自由に調節できるノズルボタン
10%から初めて徐々にちょうどいい光量を調節していきます。
光量の調節は2パターンありました。
『ノズルボタンを回して1%ごとに調節』するか、『押し込むごとに20%→40%→60%→80%→100%→と段階式に調節』する方法の2種類用意されています。
撮影シーンによってちょうどいい光量を素早く呼び出せるのは嬉しいですね。
付属品
付属品
- Amaran 100d S
- AC 電源
- ハイパーリフレクター
- 保護カバー
- 保証書/説明書
- ステッカー
付属品でリフレクターがついています。付属品と侮るなかれ。
このリフレクターも中々の品質だったので試してみました。
リフレクターを使って実際に撮影してみたのがこちら。30%くらいの光量です。ちなみに深夜0時に撮影しました。笑
リフレクターで被写体に光をまとめて照らしているので30%でも影の濃さがかなり強くなりました。
一方向から強烈な光を向ける事ができるのでキーライトとして動画撮影で自分に向けながら撮ってみたり。なんてのもおすすめです。
コンセントの端子に注意
一つ注意点なのがコンセント。残念ながら付属のコンセントは三又端子になっていてそのままでは使えません。
自宅のコンセントでつながる場合、変換アダプタを通してつなげる必要がありました。
とはいえそこまで高価なものでもないので、セットで購入するのがおすすめです。
amaran100d Sは正午の太陽と同じくらいの色温度
『amaran 100d-S』の色温度は5600K。正午の太陽とちょうど同じくらいの色温度を出してくれます。
どのくらい太陽光に近いかをグラフで表したものがこちら。
普通の蛍光灯だと4000K程度なので、より太陽光に近い仕上がりにしてくれます。
日中に物撮りができない人にとって、いかに太陽光に近づけられるかは一番大事なポイントです。
自然光に近い演色評価値
100に近いほど正確に実物に近い色に見えるCRI(演色評価数)も96とほぼ自然光と言っても良いレベルの評価値。
圧倒的な光量と正確性で撮影のサポートをしてくれます。
実際に夜間の物撮りを試してみた
実際に使ってみる時の環境がこちら。Amaran純正の『Light Dome mini SE』とセットで使っています。
付属のリフレクターやソフトボックスを外した状態も試してみましたが、このセットが一番納得のいく写真が撮れました。
実際に深夜の撮影を試してみます。昼と夜の普通に撮った時とAmaranが合った時の違い。
自宅で夜物撮りしてみると編集なしでこんな感じ。今回は開放値F2.8で撮影してみました。
これはこれで味はある気がしますが…全体的に暗さが目立つのと影がかなり目立ちますね。
こちらが『amaran 100d S』を使ってみた物撮り。深夜0時に撮ってこの明るさです。
さっきの写真と比べると影が目立たないのがわかりますね。
編集をするとここまで綺麗な出来栄えに。どうでしょう。結構いい感じじゃないですか?笑
影の伸びも少なくて被写体が目立つ出来栄えになりました。深夜に撮影したとは思えない良い感じになったんじゃないかと思います。
専用アプリSidus Linkで遠隔操作もできる
一人で撮影していると光源の位置を調節したり光量を調節したりとちょこちょこ手直ししながら撮影する事になります。
そんな時、照明のところまで毎回戻るのはけっこう手間でして。そんな悩みをサポートしてくれるのが専用アプリの『Sidus Link』。
スマホ側で操作できるとカメラのモニターを見ながらちょうどいいポイントを探し出しやすい。
実際に使ってみても遠隔操作なのにすぐに反応してくれて、光量の調節もなめらかでいい感じ。
ただの照明だけでなく、スマホアプリでの連携+本体ノズルの調整で使い分けできるのが便利なので使ってみてほしいアプリです。
【レフ版でもいいけど…】1個買うと2個目が欲しくなるライト。
『amaran 100d S』とってもいいライトなんですが、『撮って出しで完璧な昼を作り出すには一つだけだと難しいのかな。』というのが正直な感想。
キーライトのみだと影が目立ってしまって撮影できる画角が限られてしまうんですよね。
レフ版でバランスを取ってみたり試してみましたがやればやるほど2台目が欲しくなってきます。笑
直接被写体に向けてしまうと片方から強烈な光を浴びて影が強くなってしまうので、部屋全体を照らすように撮影するとちょうどいい感じになりました。
とはいえ最近はLightroomやcanvaなど編集ソフトがゴロゴロ転がってるし、簡単な編集で日中の撮影に近づけることはできるんじゃないでしょうか。
amaran 100d Sは暗闇を昼に変える。
今回は『amaran 100d S』についてレビューしました。
今はメルカリで出品する時や僕のようなブログ、youtubeで活動する人が当たり前になってきました。
物撮りが身近になってきた今だからこそ、『日中は仕事。夜しか時間が取れない。』なんて人におすすめしたいライトです。
露出よりも日中に近い影を作れたのはこのライトがないとできなかったので本当に便利だから試してみてもらいたいです。