価格を抑えつつ満足のいくモニターを選びたい。と考えた時、JAPANNEXTのモニターは候補に挙がりやすいメーカーの一つではないでしょうか。
今回はそんな中でも人気の32インチに4K対応、sRGB99%の高性能なのに厚さ8mmの極薄モニター【JN-V315UHDR-C65W-N】を見つけたのでお借りしてきました。
性能の尖ったモノが出がちなTNパネルやIPSパネルの陰に隠れがちなVAパネルですが、最近めちゃくちゃ進化してきてるんですよ。
VAパネルらしいコスパの良さを残しつつどこまで進化したのか。編集やゲームで使えるのか実際に試してみたのでレビューしていきます。
JN-V315UHDR-C65W-N
スペック
製品名 | JN-V315UHDR-C65W-N |
---|---|
画面サイズ | 31.5インチ |
パネル | VAパネル |
解像度 | 3840x2160 |
輝度 | 300cd/m2 |
コントラスト比 | 3000:1 |
リフレッシュレート | 60Hz |
応答速度 (最大) | OD:10ms(GtoG) |
アスペクト比 | 16:9 |
画素ピッチ | 約0.182mm |
接続方法 | ・HDMIポート 2:2.0 (3840x2160) @60Hz ・DPポート:1.2 (3840x2160) @60Hz ・USB Type-C :(3840x2160) @60Hz 65W給電 ・USB Type-B : KVM ・USB -A 1,2 : KVM ・オーディオ出力 ・電源ポート |
視野角 | H:178V:178° |
表面処理 | 非光沢 |
VESAマウント | 100x100mm(M4x14mm) |
主な特徴をまとめるとこんな感じ。
外観と付属品
開封してみた製品がこちら。
ベゼルの左側にスペックをまとめたシールが貼りつけられている以外はシンプルな作り。
背面はこんな感じ。ゲーミング感を感じさせるモールドがかっこいい。
V字に設置されているLEDは自動でライトアップして気分を盛り上げてくれます。
JAPANNEXT製のモニターには珍しいメニューボタンが複数ある押しやすいタイプで使い勝手もgood。
カチカチと押した感じもわかりやすいのでわざわざ目で確認しなくても黙視で操作しやすいタイプです。
底面には接続端子類がまとめられていました。
左から『HDMI端子 / DP端子 /Type-C/USB-B/USB2種/イヤホンジャック / 電源コネクタ』が用意されています。
付属品
- HDMIケーブル
- Type-Cケーブル
- USB-B to USB-Aケーブル
- 電源アダプタ
- 電源ケーブル
- 保証書/説明書
- VESA用取り付けネジ
モニタースタンドの取り付けには注意。
VESAマウントの中央に飛び出たこのでっぱり。めちゃくちゃ珍しいですがこれがモニタースタンドの取り付け口です。
特徴的なデザインなのでしょうがないのかもしれませんが、これは…かなり独特ですよね。
モニター側に飛び出した部分に押し込む際、力を入れすぎるとディスプレイを割っちゃうかも…。
と不安になるくらい力を入れる必要があったので、取り付けには気をつけたほうがいいかもしれません。
JN-V315UHDR-C65W-N レビュー
厚さ約8mmの極薄パネル
【JN-V315UHDR-C65W-N】の特徴と言ったらまずはこの信じられないくらい極薄なボディじゃないでしょうか。
今まで色々なモニターをレビューしてきましたが31.5インチクラスで最薄8mmの薄さは初めて。もはや持ち上げるのが不安に感じるレベルです。
iPhoneと比較してもほぼ厚みが一緒のレベルと言ったらこの薄さが伝わりやすいでしょうか。
モニターの厚みが薄くなることでデスクセットアップでもよりスタイリッシュな環境を構築してくれます。
【sRGB99%】編集や映画視聴にぴったり。VAパネルらしい発色の良さ。
VAパネルの特徴と言ったら黒をはっきりと発色できる映像の美しさ。これを活かした使い方となるとやっぱり編集作業には期待したくなりますよね。
もっぱら画像編集はlightroomでやっているんですが、確かに黒の発色はメインで使っている【JN-iB315UR4FL-C65W】よりもはっきりしている感じがします。
メインモニターがIPSBLACKパネルなので一般的なIPSパネルと比較するよりも差が生まれにくいですが、確かに発色の良さを感じました。
sRGBも99%と色の正確性もほぼ完ぺきと言っていい性能なので、編集作業などクリエイティブな使い方に適したモニターと言っていいんじゃないでしょうか。
とくに鮮やかなピンク色などはっきりした発色は素人目から見てもぱっと見でわかる違いを感じました。
初めて使う人は感動モノじゃないかな。と感じるレベルです。
対象モデルならケーブル1本で共有、充電が対応できるType-C給電対応。
最近の接続端子と言ったらなんでもType-Cが当たり前になってきた昨今。
『モニターあるあるのごっつい給電ケーブルが邪魔だなぁ。』と感じる方も多いんじゃないでしょうか。なるべくスッキリさせたいデスクの見栄えを明らかに悪くしてるんですよね。
このモデル、据え置き型にしては珍しいType-C一本で最大65Wの給電ができるんです。おかげでPCと接続するときも細いケーブルで目立たせず隠しやすい恩恵がありました。
使い込んでわかったポイント
VAパネルでもゲームができる!60Hzに対応した応答速度【Switchに最適】
IPSパネルよりも安価でTNパネルよりも画質の良い中間に位置するVAパネル。どーしてもTNパネルと比較すると応答速度に差が出てきてしまうんですよね。
そんなわけでクリエイティブ向けでゲームには不向きと思われがちなVAパネルですが、ゲームに耐えうるスペックも開発され始めてきました。
今回紹介しているこのモデルの応答速度もGtoG10㎳と、60Hzのリフレッシュレートを踏まえればまずまずといった性能。
60Hzなので動画ではあまり気になりませんが、ムービーを撮影してみるとこういったブレも確認できました。
正直ハイスペックを求められるガチガチのFPSなどと比較すると、『このモデルはニガテなのかなー。』と感じてしまいますが、考え方を変えればスイッチなど60Hzに対応したゲームタイトルなら適正値なのでそこまで気になる事もないかなと考える事もできます。
このモニターでゲームを楽しむならVAパネルらしい黒の発色の良さが活かせるかが鍵かなと感じました。RPGなど発色の良さが満足感につながるようなゲームがおススメですね。
まさに腰を据えて楽しみたい !という層にはぶっ刺さるモニターと言っていいんじゃないでしょうか。
『もっと応答速度が速いスペックが欲しい!』と思う方はおとなしくTNパネルを購入するか、 値は張りますが1msのモデルを購入するのがおススメです。
4万円代でバランスの取れた4Kモニターを探しているならおススメ。
全体的なバランスや、用途を選ばずに使い勝手の良いモデルとなるとIPSに軍配は上がるかなと感じました。しかし!IPSパネルはどうしても高額になりがち。ある程度の性能を求めていくと相場が6万~とわかりやすく高いんです。
そんな中で『そこそこ友達とゲームを楽しみたい。』『映像美がキレイなモニターが欲しい。』という要望を4万円で全て満たせるのは驚異的。
『普段使いでちょっと良いモニターを使いたい。』という事ならベストな選択肢になるんじゃないでしょうか。